久しぶりの18きっぷ旅(2日目:浜松〜大阪)
初日
夕方に仕事を早上がりした僕は、
夜ご飯を食べた後、18きっぷで東海道線をできるだけ西に向かい、浜松にたどり着いた。
夜食に吉○家の牛丼をテイクアウトで買い、それを駅前の快○クラブに持ち込んで初日を〆る・・・はずだったのだが、
牛丼を買おうとする間に頼みのネットカフェが満席になってしまい、
僕はやむなく、第2候補としていた、得体の知れないネカフェに足取り重く向かった。
しかし、そのネカフェは大穴。
もはやカプセルホテルとも言うべき設備を持った、超優良のネカフェだったのである。
2021年8月21日 午前6時
自遊空間SPASOLANI店
(♪:某番組のSE)
寒さで目を覚ました。
念のため長袖を持ってきていたのだが、エアコンが結構キツくて・・・
だが、大学生時代なら「長袖を持ってくる」という発想すら無かったので、そこは成長した。
偉いぞ、自分。
さて、今日の予定はどうするか。
遅くとも16時半には大阪に着いていれば良いので、今からまっすぐ向かうと時間に余裕がありすぎる。だが、だからと言って浜松〜大阪間で特段することもない。
とりあえず、大阪に向かうか。
と、考えている最中に妙案が閃く。
・・・そういえば、ひのとり、乗ってないな。
近鉄には思い入れがある。というのも、僕の祖母が沿線に住んでいたのだ。
長期休みの際におばあちゃん家に遊びに行くというのは、幼少期の一大イベントである。その度に僕は近鉄特急に乗っていたのだ。
祖母の家からの帰り道、近鉄名古屋駅のJR乗り換え用改札の前で、新幹線のきっぷを買う母親を待っている間に聞いた「ドナウ川の漣(2代目)」・・・
今でもYouTubeで聴くと、楽しかったイベントが終わるなんとも言えない切なさを感じて・・・なんとも言えなくなる。
だが、祖母の家の最寄駅は甲特急が止まらない駅で、幼少期=鉄道好き全盛期の自分にとって、当時の甲特急、アーバンライナーや伊勢志摩ライナーに乗ることは夢のような話であった。
思い入れのある近鉄特急、その中でも最新の「ひのとり」にまだ乗ったことがない。このご時世とはいえ、デビューから1年以上経つというのに・・・!
よし、ひのとり、乗ろう。
近鉄は18きっぷが使えないのは重々承知している。大学生の頃の自分ならしなかっただろう。
しかし、社会人になった僕には、あの頃にはない経済力という力がある。
それに、新横浜〜新大阪を新幹線で往復すると3万円近くかかる。これを18きっぷ12000円で済ましている。
既に18000円もお得になっているのだ!
よし。奮発してプレミアムシートにしてやろう!
乗車券は名駅の金券ショップで買うとして、特急券は・・・ネットで買えるのか。ポチっとな。
9時前に名古屋駅に着くと、まずはエスカの地下街にある金券ショップの自販機で近鉄の優待券を1700円で購入。
次に朝ごはんだ。
・・・既に何を食べるかは決めている。それも、前日の夜から。
そう、
前日に食べそびれた、吉○家の牛丼である。
名鉄側の地下街で牛丼を食べ、少し早めに近鉄名古屋駅5番ホームに向かう。
もちろん、お出迎えするためである。
9時56分、入線。
・・・はえー、イケメンですわ。
座席もふかふかで、しかも電動リクライニング。
しまかぜとともに、近鉄が本気で作った特急だということが感じられる。うん、これすげぇ。
後ろの席のおじさまおばさまがずーっと「すごいなぁ」「すごいなぁ」連呼してるくらいには、非鉄オタでも楽しめる電車でしょう。
ただ・・・欲を言うと・・・最前列に乗りたかったなぁ・・・
と思っていると、なんと、近鉄の特急券はインターネットからも座席表を見て買うことができる(ステマ)ではないか、やっちまった・・・
・・・
前日は寒かったために眠りが浅かったのか、あるいはふて寝か、
ふと目を覚ますと大阪市内に入っていた。
奈良線の高架が近づいて来ると、すぐに鶴橋、上本町と止まって難波に到着。
難波に着く直前に照明が青くなって、地下区間の暗さと相まって幻想的だった。乗ったことないけど、伊豆急行のロイヤルボックスってこんな感じだったのかなぁとか思ったり。
いや、でも、うん。よかった。すごくよかった。
しかし、最前列に乗ってみたかったなぁ。
とか思いながら難波の街を歩いているとふと目についた。
近鉄優待きっぷ 1300円
・・・え、名古屋より400円も安い。
ふと気になって近鉄特急のインターネット予約ページを開く。
まさかねぇ。うん。
程よい時間帯・・・朝10時発の、プレミアムシートの最前列・・・
まさかの空席・・・!
帰りもひのとり、しかもプレミアムシート最前列が確定した瞬間だった。
祝勝会も兼ねて、金券ショップ隣の良さげなラーメン屋さんで昼食。貝出汁。美味。
そのまま大国町まで歩き、そこにあるスーパー銭湯でサウナやら岩盤浴やら漫画やら、のんびりすごす。
特に最近のマイブームであるサウナに昼間から入れたのはよかった。
その後、フェスティバルホールでライブ・・・の前に・・・
大学生活を大阪で過ごしたのだが、
その頃からずーっと、ずーーーっと行きたかったけど行けてなかったラーメン屋へ。
はぁ。幸せ。
その後ライブ。
そっちは「旅」の趣旨からされるので割愛・・・しとかないと書きたいことありすぎてやばい。
余韻に浸りながら今晩の宿へ。
心斎橋のcargoというカプセルホテル。
・・・そうそう、こういうのが、お洒落なカプセルホテルですよ。3000円で泊まれるってのはありがたいです。
・・・昨日の浜松のは、いい意味で、あれは本当にネカフェか?もはやカプセルホテル名乗るべきでは??
と改めて思った。
・・・しかし、思い返すと、この日は自分の好きなことしかしていない日だなぁ。幸せな日だ。
久しぶりの18きっぷ旅(1日目:東京〜浜松)
はじめての1人旅は、高校生のころ。
我孫子で唐揚げそばを食べて、お腹いっぱいで気持ち悪くなった記憶がある。
昔から鉄道が好きだったので、普通列車でも長距離乗るのは苦痛ではなく、
大学生のころは18きっぷ(たまに周遊きっぷ)とネカフェを駆使して日本中を回った。
社会人になって数年、大型二輪の免許をとってからはバイクにテントを載っけて旅をすることが多くなった。
今年の夏もそんな旅をしよう。
そう思っていたのだが・・・
おのれ雨雲!!
バイクの天敵、雨雲に覆われるお盆休み。
それでも・・・
と淡い期待を持ってしばらく様子を見ていたが、今年はダメそうだと判断するに至った。
しかし、旅はしたい。
ちょうど大阪に用事(某アーティストのライブ)があるので、それに託けて、雨でもできる旅をしよう。
てなわけで久々に18きっぷの出番となったわけである。
(♪:某番組のSE)
夕方で仕事を早めに切り上げ、駅に向かう。
このご時世、夜8時で飲食店が軒並み閉まるので、
夜ご飯をしっかり済ませてから電車に乗り込んだ。
18時47分 八王子発茅ヶ崎行
下調べをせずに出発したのだが、橋本での乗り換えもなく東海道線に出れる。これは幸先が良い。
しかも、調べてみたら茅ヶ崎から沼津行に乗り換えることができ、熱海での乗り換えも不要となった。素晴らしい。ずっと座っていられる。
・・・
・・・本当に何もなく、東海道線を沼津、静岡で乗り継ぎ、終電で浜松に辿り着いた。
この「何も無さ」が世の18キッパーを苦しめるのだと個人的には考えている。
これが帰りもあるのか、と考えるとなかなかに辛い。
余談半分だが、僕は旅をするときは
「行きと帰りとでルートを変えるべし」
というマイルールを定めている。
今回も行きが東海道ルートなので、帰りは中央線から帰ろうかと思ったのだが・・・
おのれ雨雲!!
中央西線が割と長期間不通とのことで、東京〜名古屋間を18きっぷで旅するのは東海道線しか選択肢がない状況であるのだ。
てなわけで、帰りも東海道ルート確定である。
さて、
電車の中で浜松のネカフェ事情の下調べも済んだ。
浜松駅の南口を出て、すぐ右手に快○クラブがあるからそこにするか。
宿より前にメシだ。多めに食べたとは言え、18時ごろに夜ご飯食べたら、0時にはお腹が空いてしまう。
・・・っと、すぐ隣にす○家と吉○家があるぞ。
旅のオトモはす○家のチーズ牛丼というのが、「チー牛」が話題になるずっと前から自分のお決まりなのだが・・・一昨日食べたんだよなぁ。
よし、今日は吉○家だ。
牛丼買ってからネカフェ入ろう。
・・・と決意した僕の目の前で、さっきまで同じ電車に乗っていた人たちが何人もそのネカフェに入っていった。
嫌な予感がするぞと思い快○クラブのアプリで混雑状況を見ると・・・
(お察しください)
作戦変更
流石に浜松駅のコンコースをキャンプ地とはできないので、第2候補としてリストアップしていた、自遊空間SPASOLANI店へ歩くことにする。
徒歩5分ほどだったが、この5分が辛かった。
下調べ段階では、飲食物の持ち込みができるかわからなかったので牛丼はパス。
夜ご飯にありつけるかが怪しい。
加えて、このネカフェ、ネカフェなのかスーパー銭湯なのかよくわからない。
そんな不安の中歩くこと5分、宿にたどり着いた。
え、これ本当に2000円でお釣りが来るくらいで泊まれるんですか??
今までのネカフェの中で1番の居住環境だった。しかも24時までなら併設のスーパー銭湯にも入れるそう。
これはやべえ。さっきまでの不安が嘘のようだ。ガチでおススメっす。
ただ、夜ご飯問題がまだ解決していない。
共有スペースに様子を見に行くと、カップヌードルが売っていたので、それで凌ぐことにした。
カップヌードルを啜っていると、別の宿泊客が袋を持って共有スペースにやってきた。袋の中をガサゴソと取り出すと・・・
おぉ・・・ここ、飲食物の持ち込みできたのか・・・(聞かなかったのが悪い)
ブログの趣旨
僕にとって「旅」とは冒険である。
冒険なので危険はつきものである。
・・・危険と言っても、せいぜい「ご飯を食べるところが見つからない」とか「宿が見つからない」程度であるが、
だが、それでも、そのような「危険」を他の人にあわせるわけにはいかない。
・・・というのは建前で「誰にも気を遣わなくて済む」ってのが本音だったりする。
ともかく、そんなもんだから、僕にとっての旅はもっぱら1人で行うものだ。
それが楽しい。この上なく楽しいのだ。
今までも、これからも、僕は不自由なく1人旅を続けるだろう。
・・・ただ1人旅にもデメリットがある。
それは「思い出がどんどん失われてしまう」というものだ。
記憶というのは、復習を繰り返すことで定着する。
1人旅は、その「復習」の機会があまりにも無さすぎる。・・・思い出話ができる人がいないから仕方がない。
なので、自分の1人旅の思い出話をする場として、このブログを立ち上げた次第である。